青汁を作り置きしても大丈夫?作り置きのメリット・デメリットを徹底解説

青汁を作り置きしても大丈夫?作り置きのメリット・デメリットを徹底解説

健康志向の皆さんにとって、手軽に必要な栄養素を補給できる健康飲料は生活に欠かせないもの。

野菜ジュースも冷蔵庫から取り出して、グラスに注いで飲むだけだから簡単で便利です。

しかし健康飲料の代表とも言える青汁は、なぜ毎回飲む度にひと手間かかるのでしょうか?ペットボトル入りの青汁を、手軽に飲むわけにはいかないのでしょうか?

ほとんどの青汁が粉末状で個包装になっているのは、大切な健康成分を可能な限り劣化させないためです。

青汁を作り置きすることは、豊富な栄養素を保つためにもおすすめできません。

それでもほんの少しだけでも作り置きしておきたい時には、いくつかの注意点を守れば品質はある程度保てます。その注意点をここから詳しく見てみましょう。

青汁の作り置き、メリットとデメリットをチェック

青汁の作り置き、メリットとデメリットをチェック

青汁の作り置きは本来なら避けたいところですが、仕事中など日中の忙しい時間帯には、ちょっとだけ作り置きして持ち歩きできれば便利です。

健康のために品質を求めるか、それとも可能な範囲内で手軽さを求めるか、最初にそれぞれのメリットと、デメリットとを比較してみましょう。

そもそも1回毎の青汁作りは面倒?

そもそも1回毎の青汁作りは面倒?

現在販売されている青汁には、ゼリータイプ・冷凍タイプ・錠剤タイプなどもありますが、何と言っても粉末タイプが主流です。

粉末タイプの青汁は、毎回水などに溶かして飲み切ることが基本です。牛乳割りのように、他の飲料にミックスして飲むこともできます。

これはそれ程面倒でしょうか?

毎日1回自宅で飲むのであれば、全く何の問題もなく手軽で簡単な飲み方だと思います。ということは、特別な条件で青汁を飲む時に、面倒だと感じることがあるのでしょう。

その条件を推測してみましょう

  • 大人数の家族で、全員が青汁を好きな時間に飲みたい時。
  • 1回分の青汁を、何回かに分けて飲みたい時。(3食ごとに青汁をプラスするなど。)
  • 外回りや屋外の仕事など、手軽に飲み水が手に入らない場合。
  • 旅行など外出する時に、青汁を持ち歩きして飲みたい場合。

他のケースも考えられるかもしれませんが、確かに数回に分けて飲みたい時など、その都度粉末から青汁にするのは面倒だと思います。

では青汁の作り置きは、なぜ推奨されないのでしょうか。

作り置きのメリット

作り置きのメリット

まずはプラス面として、青汁を作り置きした時のメリットを考えてみましょう。

最大のメリットは、毎回水に溶かしてから飲むという手間が省けることです。しかもマイボトルに入れて持ち歩きもできるので、仕事や外出先でも好きなタイミングですぐ飲めます。

またペットボトルに作り置きして冷蔵庫に入れておけば、家族がたくさんいても自由な時間に手軽に飲むことができます。

作り置きしておけば青汁を飲む機会も増えて、それだけ健康にもプラスになるのではないでしょうか。

作り置きのデメリット

作り置きのデメリット

一方で青汁を作り置きすると、どのようなデメリットが考えられるでしょうか。

青汁には食物繊維・ビタミン類・ミネラル類・ポリフェノールなど、健康上非常に重要な栄養素が豊富に含まれています。

これらの栄養素は普段の食生活では不足しがちになるので、青汁を飲んで効率的に補給するわけです。

ところがこうした健康成分は、作り置きして空気に触れたりすると、破壊されて減ってしまうものが少なくありません。

青汁が粉末状に1つずつ小分けされているのは、大切な健康成分をなるべく壊さずに飲んでもらうための工夫なのです。

また最近の青汁は味にもこだわりが多く、緑茶やほうじ茶を配合したりして風味良く仕上げられています。作り置きすると、この風味もかなり損なわれてしまいます。

青汁の作り置きには手軽さアップというメリットが生まれる反面、栄養素と風味が損なわれるというデメリットも生じてしまうのです。

青汁が作り置きに向かない理由

青汁が作り置きに向かない理由

さて、青汁を作り置きするメリットとデメリットと、どちらを優先するべきでしょうか。

それを確かめるためにも、なぜ青汁はその都度飲み切る分だけ作って、なるべく作り置きを避けるのか、その理由から検証しておきましょう。

青汁に含まれる栄養成分を再確認

青汁に含まれる栄養成分を再確認

なぜ青汁を毎日飲むのかと言えば、普段の食事メニューではなかなか摂れない栄養素を補給するためです。

青汁を飲めば野菜を山ほど食べなくても、必要な栄養素が効率的に摂取できます。また一般的な野菜には含まれない健康成分も、青汁には豊富に含まれています。

青汁の原料に使われている各種の野菜には、特にビタミン類やポリフェノールなど、強い抗酸化作用を持つ成分が多く、生活習慣病の予防などに高い効果を発揮します。

他にも多種多様なミネラル類・必須アミノ酸・酵素・食物繊維、青汁の種類によっては乳酸菌を含むものもあります。

青汁は保存料未使用の物が多い

青汁は保存料未使用の物が多い

一般に市販されている野菜ジュースや健康飲料には、製品中の成分を安定的に保つために、各種の保存料が使われていることがほとんどです。

しかし青汁は健康を最優先に考えた食品であるため、特にこだわりが強い製品ほど保存料を使わない傾向があります。

保存料を含む食品添加物は、厚生労働省により細かく規定されています。

実際に厚生労働省のホームページを見ると、指定された食品添加物の一覧表があり、そこには無数の添加物が並んでいます。

その中で食品の保存のために使われるのは、いわゆる「保存料」と「酸化防止剤」などです。

食品保存料の中には、長期的に摂取した場合に身体に与える影響が、まだはっきりと解明されていないものもあります。

健康のために飲む青汁に、身体への影響が良く分からない成分を混ぜるわけには行きません。

ところが食品保存料を含まないと、その食品に含まれる成分は時間が経つにつれて必ず変化します。保存料を含まない食品は、なるべく早く食べ切るか飲み切る必要があるのです。

特に青汁にはビタミン類や酵素など、変質しやすい成分が多く含まれています。

こうした健康成分は熱による影響を受けやすく、水や空気に触れるだけでも成分が変化してしまいます。

さらに作り置きをすると、時間と共に必ず成分が劣化するため、本来の健康効果は望めなくなります。

特に作り置きに向かない酵素入り青汁

特に作り置きに向かない酵素入り青汁

人の体内では常に数多くの酵素が働いています。人間の生命活動を維持する働きには、必ず酵素が関わっていると言っても良いでしょう。

その酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」との2つに分けられます。

これら2種類の酵素は互いにバランスを保っていますが、現代の食生活は消化の負担が大きいため、消化酵素が増えて代謝酵素が不足する傾向にあります。

すると体内のさまざまな代謝活動が低下して、健康に影響を与える場合も出てきます。

酵素入りタイプの青汁には、もう1種類の「食物酵素」が含まれています。食物酵素は体内に摂り込まれると、消化酵素を助ける働きをしてくれます。

その結果代謝酵素に余裕が生まれて、体内の新陳代謝が活発になるのです。

ところが酵素はタンパク質が基礎になっているため、熱やpH(酸性度)の影響を受けやすく、場合によっては「失活(しっかつ)」して活動を止めてしまいます。

作り置きして時間が経つと、青汁に含まれる酵素は活動を止めてしまうかもしれないのです。

また酵素が含まれていると、他の成分に対しても影響を与える可能性があります。

良く知られているように、日本の伝統食品である味噌・醤油・酒を造る過程では、酵素が大活躍しています。こうした発酵食品の中では、酵素が原料中の成分を分解することで発酵が進みます。

つまり青汁を作り置きして保存しておくと、酵素が活動を始めてしまい、周りの成分を変質させてしまうことがあるのです。

いずれにしても、酵素入りの青汁を作り置きする時は、特に注意が必要だと考えてください。

ただし青汁は水に溶かした瞬間から、急速に劣化を始めるわけではありません。成分が変化を始めるまでには、ある程度の時間がかかります。

ですからいくつかの条件をクリアできれば、青汁の作り置きも決して無理というわけではないのです。

青汁を作り置きする時のポイント

青汁を作り置きする時のポイント

どうしても青汁を作り置きしたい時には、なるべく成分の劣化を防ぐ対策をとることと、衛生面での安全性を確保する必要があります。

最も重要なことは長時間保存しないことですが、それ以外にも守っておきたいポイントがいくつかあるので紹介しておきましょう。

加熱処理された青汁を選ぶ

保存料を使わずに、しかも安全に食品を保存する方法は何でしょうか?

その方法は熱を加えることです。

加熱処理をすれば食品中の活性成分を抑えることができ、成分の安定性を高めることができます。加熱処理は昔から行われてきた、最も基本的な食品保存法でもあります。

青汁の製法にも色々ありますが、成分の保存性に関しては加熱処理された青汁の方が、非加熱処理の青汁よりも優れています。

青汁の作り置きをするのであれば、加熱処理された青汁を選んだ方が保存性の面では安全です。

では熱を加えてしまうと、栄養成分は充分に保たれるのでしょうか。

青汁の健康成分の主役でもあるビタミン類は、一部を除いて熱に弱いという弱点を持っています。他にも前述した酵素は、全般的に熱に弱いという特徴があります。

しかし青汁の製造過程で行われる加熱処理は、ほとんどが原料になる野菜を乾燥させるために行われます。

しかも現在では低温乾燥タイプの青汁も多く出回っています。

加熱処理された青汁と非加熱タイプの青汁とでは、成分を比較してもそれほど大きな違いが見られなかった、という研究結果も発表されています。

健康成分に関しては一部損なわれることがあるとしても、青汁を作り置きするのであれば、保存性を優先して加熱処理されたタイプを選んだ方が良いでしょう。

コップに移して飲む

コップに移して飲む

青汁を作り置きする時には、栄養面の他に衛生面にも注意が必要です。

作り置きにはペットボトルが非常に便利ですが、実はそこに衛生面での落とし穴があるのです。

一般的にペットボトルには清潔なイメージがあり、一度中身を飲み終えたら、きれいに洗って繰り返し使う人も多いでしょう。

しかしペットボトルの清潔さは、使い方によって大きく変わってくるのです。

上記のグラフと表は、ある商品テストの結果をまとめたものです。

このテストでは保存料無添加の、500ml入りペットボトル麦茶を使って、飲み方の違いによる細菌数の変化を確認しています。

テストは2つのパターンで行われ、一方は麦茶をコップに移してから飲んでもらい、もう一方は直接ペットボトルから口飲みしてもらいました。

飲む間隔は共に2時間おきで、同じく2時間おきに細菌数をカウントしています。

テストは室温27°Cの部屋に、ペットボトルを常温で置いた状態で行われました。その結果コップに移して飲んだパターンでは、24時間経過しても麦茶の中の細菌数はほとんど変わりませんでした。

しかし口飲みしたパターンでは、驚くほど大きな変化が現れていました。

データを見ると口飲みした麦茶では、4時間後から急速に細菌数が増え始め、最終的には24時間後に23万というゾッとする数値が記録されています。

保存料無添加の青汁を同じ条件で飲んだとしても、やはり同じ結果になるでしょう。

ペットボトルから直接中身を飲む場合、口内にある細菌が逆流してボトル内に侵入します。その細菌が時間の経過と共に増殖するわけですが、麦茶よりも栄養成分がはるかに多い青汁では、増殖する細菌数はさらに増えるでしょう。

特に細菌は温度が30°C程度になると、活発に活動を始めます。夏場のペットボトルは要注意。青汁の作り置きをペットボトルでする時には、必ずコップやグラスに移してから飲むようにしましょう。

もちろんマイボトルで青汁を作り置きする場合でも同様です。

冷蔵庫で保管する

冷蔵庫で保管する

封を切ったばかりの青汁の粉末には、健康に害を及ぼすような細菌はほとんど存在しません。ただし作り置きするペットボトルの洗浄が不充分だったりすると、保存する間に細菌が増殖する可能性があります。

一般的な食品に含まれる細菌は、約20~50°Cの温度帯で増殖することが可能です。さらに10°C以下になれば、これらの細菌のほとんどが増殖しなくなります。

つまり青汁を作る時は冷たい水に溶かしてから、そのまま冷蔵庫に保管すれば10°C以上になることはまず考えられません。

また肉類などと違って、青汁の中では食中毒を引き起こすような細菌は増殖しません。青汁を作り置きするなら、飲む時以外は必ず冷蔵庫に保管するようにしてください。

作った日に飲み切る

作った日に飲み切る

もう一つ衛生面で守ってほしいのは、青汁を作り置きしてもその日に飲み切ることです。冷蔵庫の能力を過信してはいけません。

冷蔵庫は中の食品を低温に保つことが目的であって、食品の栄養成分を維持したり、衛生管理をする機能はありません。それらは温度を下げることから、二次的に得られる効果です。

冷蔵庫で保存しても、青汁に含まれる栄養成分は時間と共に減少して、衛生面での安全性も低下します。

作り置きした青汁は翌日に持ち越したりせず、作ったその日の内になるべく早く飲み切ってしまいましょう。

青汁 作り置きQ&A

青汁 作り置きQ&A

最後に、青汁を作り置きする場合の注意点を確認しておきます。ただし、どうしても必要な時以外は作り置きせず、毎回飲む度に作ることをおすすめします。

作り置きに適した青汁ってあるの?

お茶に含まれるカテキンや、玉ねぎなどの野菜に含まれるケルセチンには、高い殺菌効果があることが知られています。

青汁の中にはこれらの成分を配合して、積極的にその効果を利用している商品があります。

こうした効果を持つ成分はポリフェノールの仲間に多く、さまざまなタイプの青汁に配合されて、高い抗酸化作用で健康をサポートしてくれます。

殺菌効果を持つ成分配合の青汁であれば、加熱処理していなくても、作り置きに適していると言えるでしょう。

牛乳で割った青汁の作り置きは大丈夫?

青汁を牛乳で割る飲み方も人気ですが、この場合の作り置きは全くおすすめできません。牛乳は単独でも時間と共に変質しやすい食品で、保存料が含まれることもまずありません。

青汁のさまざまな栄養素と牛乳を混ぜれば、それだけ品質の劣化が早まると考えた方が良いでしょう。

青汁の牛乳割りは飲むタイミングで作って、その場で飲み切るのが原則です。その他にも水以外の飲料で割った青汁は、基本的に作り置きはおすすめできません。

青汁は作り置きせず新鮮な状態で飲むのが一番!

青汁は作り置きせず新鮮な状態で飲むのが一番!

青汁がなぜ飲料の状態で販売されていないのか、そこには各メーカーの健康に対するこだわりがあります。

健康に効果的な成分を、なるべくそのまま余すことなく飲んでほしいというこだわりです。

そのため健康への影響が否定できない保存料や添加物は、品質にこだわる青汁であればまず含有していません。

保存面でのメリットよりも、健康面でのメリットを最優先するのが本来の青汁なのです。ちょっとくらい手間がかかっても、青汁は毎回その都度作って新鮮な内に飲みましょう。

青汁と水とグラス、これさえあればすぐに飲めるのですから、面倒がらずに最も健康に良い飲み方を実践しましょう。

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管理人自己紹介

青葉しずく(アラフォー)

青汁の教科書を運営している管理者であり、日本一青汁に詳しい現役栄養士の青葉しずくです。

青汁は現代人に不足がちな野菜の栄養をしっかり補うことのできる数少ない健康飲料。一人でも多くの人に飲んでもらいたく、日々青汁の研究を続ける毎日です。

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