骨・歯を作る栄養素!青汁に含まれるカルシウムの特徴と効果

青汁 カルシウム

カルシウムといえば骨や歯を健康にする栄養素。さらに、精神を安定させ、神経や筋肉の動きを支え、高血圧や肥満を予防するなど人間の生命維持に欠かせない重要な働きをしています。

そのため、カルシウムは骨の成長が著しい子供や、ホルモンバランスの崩れで骨がもろくなりやすい閉経後の女性が特に多く摂取すべき栄養素です。

しかし、日本人は一日に推奨される量のカルシウムを摂取できていません。さらに、カルシウムを摂っていても、十分に吸収できていないのです。

そこでオススメなのが、青汁。青汁には、カルシウムの吸収を助けるマグネシウムやビタミンKなどの栄養素が豊富に含まれています。さらに、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素も同時に補えるのです。

今回は体に欠かせないカルシウムの健康・美容効果、そしてカルシウムの吸収を助ける青汁の栄養素について見ていきましょう。

身体の成長に必ず必要!カルシウムの働きと役割

カルシウムは身体にもっとも多く含まれるミネラルです。それだけ身体に必要な栄養素と言えるでしょう。

具体的にカルシウムの働きを見ていきましょう。

カルシウムは丈夫な骨や歯の形成に欠かすことのできない栄養素

カルシウムの99%は骨や歯の成分として使われています。

人の身体には骨が206個もあり、骨と骨が組み合わさって全身を支え、内蔵を守る役割を果たしています。その骨を作るカルシウムは、身体作る上で欠かせない栄養素なのです。

そして、骨は細胞と同じように新陳代謝によって毎日生まれ変わっており、古い骨が壊され、新しい骨が作られるというサイクルを繰り返しています。そのサイクルによって一つの骨は約3ヶ月かけて生まれ変わり、全身の骨は約3年ですべて入れ替わるのです。

しかし、新しい骨はカルシウムによって生み出されるため、カルシウムが不足すると古い骨を壊す働きの方が多くなり、骨や歯がもろくなります。

さらに、カルシウムを摂取すると小腸から吸収され、血液を通して骨に蓄積され、骨の頑丈さが保たれるのです。

また、歯も骨とほとんど同じ成分構成でカルシウムが主成分。歯の一番表面にあるエナメル質も、その下の象牙質もカルシウムによって硬さが保たれているのです。

しかも、カルシウムは傷ついたエナメル質を修復して歯の健康を保つ役割も持っています。進行した虫歯は治せませんが、虫歯の前段階で歯を健康に保ってくれます。

このようにカルシウムは歯と骨の健康を保つうえで欠かせないミネラルなのです。

骨の成長は18歳まで!?子供の成長とカルシウムの重要性

成長期に必要な栄養素は多くありますが、骨の成長にはカルシウムが欠かせません。

人の骨は18歳をピークに徐々に衰え、25歳くらいから骨量が減っていくことが分かっています。これはカルシウムの吸収率とも比例しており、小学生から18歳くらいまでがもっともカルシウムの吸収率が高いのです。

骨の新陳代謝は古い骨が破壊され、新しい骨を作るサイクルであると説明しましたよね。このサイクルは加齢によって少しずつバランスが崩れ、25歳くらいから新しい骨が作られるより古い骨が壊される方が多くなるのです。

その結果、年々骨量が減り、高齢になると骨がもろくなる骨粗しょう症などを発症する場合があります。しかし、成長期にカルシウムを十分に摂取しておくことで、骨の減少を抑えることが期待できるのです。

参考:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン

また、「牛乳を飲むと身長が延びる」と言われて一生懸命飲んだことのある人もいるかと思いますが、これはある意味正解、ある意味間違いです。カルシウムには直接身長を伸ばす効果はありません。

身長を伸ばす=骨を伸ばす、ですが骨を伸ばすのはタンパク質で骨量を増やすのがカルシウムなのです。

しかし、成長期にカルシウムを十分摂取することで骨量を増やし、丈夫な骨を作ることができます。カルシウムがなければ骨の成長を促すことができないので、カルシウムは身長が伸ばす栄養素の一つと考えられるのです。

骨を強くするだけじゃない!カルシウムの健康効果

カルシウムは骨と歯を健康にするというイメージが強いミネラルですが、ほかにも生命維持に関わる次のような重要な働きを持っています。

骨粗しょう症の予防効果

摂取したカルシウムの99%は骨に使われているため、カルシウムが不足すると骨の密度が低下して骨粗しょう症という症状を引き起こします。

骨の密度が低下する=骨がスカスカになる、ということですので、転倒やちょっとした衝撃で骨折する危険性が高まってしまうのです。また、骨粗しょう症がひどくなると背骨が骨折を起こし、いつの間にか身長が縮んでいる場合もあります。

これは、カルシウム不足だけでなく、加齢によりカルシウム吸収率が下がる事も原因です。

特に女性は閉経すると女性ホルモンの分泌が減ってカルシウムの吸収を助けるビタミンDを作る働きが弱くなり、骨粗しょう症になりやすい傾向にあります。

骨粗しょう症で骨折したことがきっかけで寝たきりになる高齢者も多いため、軽視できない症状です。

また、骨粗しょう症というと高齢者の病気のように思われがちですが、近年は20歳前後の若年層もダイエットや運動不足、食生活の偏りでカルシウム不足になり骨粗しょう症を発症することが増えています。

参考:子どもにも見られる若年性骨粗しょう症 | イクシル

しかし、毎日十分なカルシウムを摂取することによって骨粗しょう症を予防する事ができるのです。

イライラ解消効果

カルシウムは神経伝達を促す働きを持っており、不足すると精神不安やイライラを引き起こします。

脳の中に存在する神経細胞と神経細胞の間にはシナプスという隙間があり、その隙間を神経伝達物質が伝わることで神経が伝達されます。このとき神経伝達物質を放出させるのがカルシウムなのです。

そのため、カルシウムが不足すると神経伝達がうまく行かなくなり、精神的不安定、イライラ、集中力の低下などが起こります。

ただし、イライラする時にカルシウムを摂取すればすぐ解消されるというわけではありません。

カルシウムは血液中に1%ほど含まれますが、その濃度は常に一定に保たれるようになっています。そのため、血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶けだして血液に流れ出してしまうのです。

つまり、カルシウムが不足しているのに、血液中のカルシウム濃度は増えるという奇妙な現象が起こるのです。この状態をカルシウム・パラドックスと呼びます。そのため、カルシウム不足になってもすぐ血液中のカルシウムが不足してイライラしやすくなる……という訳ではないのです。

しかし、体内のカルシウムが不足した状態が続くと骨からどんどんカルシウムが溶けだして骨粗しょう症になりやすくなり、さらに溶けだしたカルシウムが体内に悪影響を与えることが分かっています。

参考:時事メディカル

そしてカルシウム・パラドックスが進むと脳内の血液のカルシウム濃度もが高くなり、増えすぎたカルシウムによって神経伝達がうまくいかなくなってイライラを引き起こすのです。

しかし、カルシウムを摂取することでこのようなイライラなどの精神不安定を抑えることができます。

PMS(月経前症候群)の症状緩和

カルシウムはすでに説明したとおり精神を安定させる働きを持っており、PMSに有効であることが分かっています。

PMSとは生理前に精神不安定やむくみ、腹痛・腰痛などの精神的・身体的不快感を伴う症状です。女性の多くが悩まされており、生理前になると悲観的になったり、怒りっぽくなったり、集中できなくなったりするといった200近い症状が確認されています。

カルシウムは神経伝達を正常にし、生理によるイライラを抑えることが期待できるのです。

また、PMSに悩まされる女性の多くが血液中のカルシウム濃度が低い傾向にあり、カルシウムの摂取によってPMSが軽減することが分かってきています。

日常的にカルシウム摂取量の少ない女性は、PMS発症率が高いという説もあります。

実際にアメリカの実験では一日約1000mgのカルシウムを三ヶ月摂取した女性のPMSが軽減されたという結果が出ています。

日本でもカルシウムの摂取によるPMS症状の改善が確認されており、カルシウムによるPMS改善効果は高いと言えるでしょう。

参考:月経前緊張症に対する牛乳治療効果の検討

高血圧の予防・改善効果

カルシウムに高血圧予防・改善効果があることはあまり知られていません。

血圧とは血管の壁にかかる血流の圧力(強さ)の事です。血圧は運動や緊張などによって簡単に上下しますが、高血圧とは血管にかかる圧力が高いまま下がらず、血管に負担をかけ続ける症状なのです。

痛みなどの自覚症状はありませんが、高血圧が続くと血管が破れて脳出血や動脈硬化を引き起こすため、サイレント・キラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれています。

高血圧は血管の壁が収縮して血液の通り道が狭くなったり、塩分の過剰摂取などで血液量が増えることなどが原因で起こります。いずれも心臓が血液を押し出す力が強くなり、血圧が高くなるのです。

この血管の壁を縮める原因としてカルシウム不足が上げられます。

カルシウムには筋肉を収縮させる働きがあり、血管の壁にカルシウムイオンが入り込むと収縮させ、逆にカルシウムイオンが血管の壁から出て行くと筋肉は緩みます。

しかし、血液中のカルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶け出し、血管の壁に蓄積され、血管が収縮したままになってしまうのです。

また、血液を増やす原因として塩分の過剰摂取が挙げられます。塩分を摂取すると血液中の塩分濃度が高くなり、それを薄くするために細胞の水分が血液に使われて血液量が増えるのです。

さらに、塩分の過剰摂取はカルシウムを尿に排出させる働きもします。そのため、塩分の箇条摂取はカルシウム不足を引き起こす大きな原因になるのです。

参考:オムロン ヘルスケア

また、高血圧のラットにカルシウムを与えると血圧が改善されるという研究結果もあります。

参考:学術連合の研究データベース

カルシウムの摂取で血圧が下がりすぎるなどの副作用の報告例はないため、カルシウム摂取による高血圧予防は非常に効果が高いと言えるでしょう。

コレステロール値の低下効果

カルシウムにはコレステロール値を下げる働きがあります。

コレステロールには悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)があります。LDLは血管や細胞にコレステロールを運ぶ役割を、HDLは体内で余っているコレステロールを肝臓に運び血液を掃除する役割を持っています。

どちらのコレステロールの働きも身体に欠かせないもので、本来ならLDLもHDLもバランスよく肝臓で作られるのです。

しかし、近年は食生活の乱れによりLDLが増えやすくなっています。

LDLは増えすぎると身体に脂肪がため込まれて肥満につながり、動脈硬化や抗コレステロール血症などを引き起こすため、「悪玉」と呼ばれているのです。

カルシウムは小腸から脂肪の吸収を抑え、さらに脂肪を燃焼させる働きがあります。そのためコレステロール値を減らし、LDLも減少させる効果があるのです。

たとえば、食事で得た脂肪は胆汁酸によって「乳化」され、吸収されやすい形に変化します。しかし、カルシウムは胆汁酸と結合し、小腸での脂肪が乳化するのを防いで吸収を邪魔します。

また、カルシウムには脂肪を分解(燃焼)させるリパーゼという酵素の働きを阻害するホルモンを減らす働きがあるため、不足すると脂肪分解が少なくなり太りやすくなるのです。

さらに、カルシウムが不足すると血液中に骨のカルシウムが溶けだし、カルシウム濃度が高まります。すると脂肪細胞が脂肪酸を活発に合成され、中性脂肪が増え結果的にコレステロール値もあがるのです。

つまり、カルシウムが不足すると脂肪燃焼の効率が落ちるだけでなく脂肪が作り出されるのです。

ラットの研究でもカルシウム不足による体重増加の結果が出ており、カルシウムがコレステロール値に影響を与えることが分かっています。

動脈硬化の予防効果

カルシウムは動脈硬化の予防に効果があります。

動脈硬化とは動脈が固くなり、血管が狭く柔軟性が失われて傷つきやすくなった状態です。

動脈硬化が進行すると、固くなった血管が傷つき、そこにLDL(悪玉コレステロール)が侵入し酸化します。酸化したLDLは異物と判断され、マクロファージがその酸化LDLを大量に食べて血管の壁の中で死に、コブ状(プラーク)を作り出してしまいます。

プラークは血管の通りを悪くするため、全身に酸素や栄養が行き渡らなくなって臓器や身体の組織を壊死させてしまいます。また、プラークが破れて血管を詰まらせると脳梗塞や心筋梗塞といった死に直結する症状を引き起こすこともあるのです。

カルシウムが不足すると血液中のカルシウム濃度が上がるという説明は「高血圧の予防・改善効果」でしましたよね。その結果、血管にカルシウムが沈着し、血管が固くなって傷つきやすくなり、動脈硬化が進行します。

つまり、カルシウム不足によってプラークができやすくなるのです。

また、プラークにカルシウムが沈着すると血管が徐々に石灰化します。石灰化は動脈硬化のもっとも進んだ形態で、血管の壁が完全に柔軟性を失ってしまった状態です。

この状態になると手術によって石灰を砕かなくてはなりません。

このように、カルシウムが不足すると動脈硬化の進行を促進させてしまうのです。

綺麗になれる!?カルシウムの美容効果

カルシウムに健康効果があることは知られていますが、高い美容効果も持っています。具体的に見てみましょう。

ダイエット効果

すでにコレステロール値低下の項目で説明したとおり、カルシウムは脂肪の吸収を阻害し、脂肪を燃焼させるため、ダイエットに高い効果が期待できます。

また、カルシウムには自律神経を正常にする働きがあります。体温は自律神経によって調整されているため、カルシウムが不足すると体温が下がります。

体温が高いということは基礎代謝が高いと言うこと。基礎代謝とは何もしていないときにエネルギーを消費する働きなので、高ければ高いほど痩せやすい体質ということなのです。

しかも、細胞の中にあるミトコンドリは、摂取した脂肪や糖をエネルギーとして使いますが、カルシウムイオンを多く取り込んだミトコンドリアほどエネルギーの生産性が高いことが分かっているのです。

参考:ミトコンドリア・小胞体内カルシウムシグナルの可視化

さらに、カルシウムが不足すると骨や脂肪から血液中にカルシウムが溶け出しますが、脂肪から溶けだしたカルシウムは脂肪の合成を促す性質を持っており、脂肪をため込みやすい体質を作ってしまいます。

ほかにも、カルシウム不足はイライラによる過食なども引き起こすため、カルシウムの摂取によって精神的な安定からダイエットの成功率があがるとも考えられます。

このようにカルシウム不足は太りやすい体質を、適切なカルシウム摂取は痩せやすい体質を作ると言えるのです。

美肌効果(しわや乾燥を防ぐ)

カルシウムは美肌作りにも欠かせないミネラルです。皮膚はターンオーバーと呼ばれる肌細胞の生まれ変わりによって美しさを保っています。

肌は層状になっており、表に現れる表皮と、その奥にある真皮で構成されていますが、重要なのは表皮の一番外側にある角質層です。

角質層の肌細胞は他の細胞膜よりも厚い肥厚細胞で、紫外線や外侮の刺激などから守っています。また、肥厚細胞によって潤いや弾力が保たれるのです。

この肥厚細胞を作るのは顆粒層という角質層の下の層です。そして、肥厚細胞を作る酵素を活性化させるのがカルシウムなのです。

そのため、カルシウムが不足すると肥厚細胞が不足して肌にしわができやすくなり、乾燥などによって荒れやすくなります。

また、カルシウムが不足するとアレルギー反応が起こりやすくなり、肌荒れやアトピー症状の悪化などを招きます。

免疫細胞にはマクロファージ、T細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞など多くの種類があり、ウイルスや細菌などの敵と戦います。カルシウムはこの免疫細胞同士が情報交換をするときに使われる栄養素なのです。

カルシウムが不足すると免疫同士の連携や指令がうまくいかずアレルギー反応を起こしてしまいます。つまり、カルシウムを十分に摂ることでアレルギー反応を抑えて美肌を作りが期待できるのです。

ただし、カルシウムを多く含むからといって乳製品を過剰に摂取すると、かえってアレルギーを発症することもあるので野菜や小魚など、バランスよく摂取しましょう。

カルシウムを多く含む食品

カルシウムは体に欠かせない栄養素ですが、すべての年代で不足していると指摘されています。

ここでは効率的にカルシウムを摂取できる食品について解説します。

牛乳やチーズなどの乳製品

カルシウムといえば乳製品というイメージですね。実際、牛乳には100gあたり110mgと、豊富にカルシウムが含まれています。

また、ヨーグルトは110gあたり130mg、チーズは30gに190mgというように牛乳を加工した食品は牛乳よりもカルシウムが多く含まれます。

しかし、乳製品はカロリーが高めですので、肥満対策中の人やダイエット中の人は乳製品だけでなく魚や野菜を多めに食べるなどバランスのよい食事でカルシウムを摂取したほうが良いでしょう。

干しエビや煮干しなどの干物・乾物類

煮干しは10gで220mgものカルシウムが含まれるため、効率的にカルシウム摂取ができます。また、干しエビもカルシウム豊富で、なんと10gあたり710mgも含有しています。

このような干物は粉末にしてふりかけにして食べることもできるため、効率よく摂取することができるのです。

ただし、魚介の干物はプリン体が多いため、尿酸値の高い人は大量摂取を避けた方が良いでしょう。

小松菜やモロヘイヤなどの野菜類

野菜にカルシウムが含まれているイメージはあまりないかもしれませんが、小松菜は100gあたり150mg、モロヘイヤは100gあたり260mgと侮れない含有量です。

しかも野菜類はカロリーが低く、ビタミン類やカルシウム以外のミネラル、さらに食物繊維もバランスよく含まれています。

カロリーや栄養バランスを考えると野菜からのカルシウム摂取がオススメです。

ただし、ほうれん草などカルシウムが多く含まれている野菜にはシュウ酸という尿管結石の原因になる成分が多く含まれています。そのような野菜は下ゆでをしてシュウ酸を減らして食べましょう。

現代人はカルシウムが圧倒的に不足している!

カルシウムは一日にどれだけ、どのように摂取すべきか、説明していきます。

1日に必要なカルシウムの摂取目標量はどれくらい?

年代によって異なりますが厚生労働省が定めるカルシウムの一日の摂取目標量は約600~800mg。しかし、日本人の平均カルシウム摂取量は531mgとすべての年代で推奨量に達していません。

また、カルシウムは通常の食事で過剰摂取になることは無いため、17歳までは上限値がありません。成人の場合は2500mgとされていますが、サプリメントなどで大量に摂取しない限りなかなか上限値には達しないでしょう。

慢性的なカルシウム不足は日本の食文化にあり!

日本人がこのような慢性的なカルシウム不足になった原因の一つとして食文化の変化が挙げられます。かつてはカルシウムの含まれる米や魚を主食としており、カルシウム不足が指摘されることはありませんでした。

しかし戦後洋食化が進み、肉やパンを中心とした食事や、インスタント食品などカルシウムの少ない食生活を送ることで慢性的なカルシウム不足になったと考えられます。

また、もともと日本は火山灰を多く含む土が多く、地理的にカルシウム含有量が多くありません。そのため、水や野菜に含まれるカルシウム量が少なく、意識して多く摂取しないとカルシウムが足りなくなりやすいという事情もあります。

日本人は体質的に牛乳を飲んでもカルシウムを吸収しづらい!?

日本人は牛乳に含まれるカルシウムの吸収率が悪いと言われています。

実は日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解できない人が多く、牛乳によって下痢になり、カルシウムをうまく吸収できない場合があるのです。

参考:牛乳摂取習慣と乳糖不耐症

アジア人は欧米人に比べて乳糖を分解する力が低いので、牛乳を飲んでお腹を壊してしまうという人はカルシウム摂取目的で無理に飲み続けない方が良いでしょう。

カルシウムは食品によっても吸収率が異なる

カルシウムの吸収率は食品によって異なり、牛乳や乳製品で50%、小魚が30%、野菜は15%と言われています。

ただし、牛乳の吸収率が高いのはカルシウムの吸収を助ける乳糖やアミノ酸が多く含まれているからです。体質的に乳糖を分解できない人もいますので、吸収率は個人差が大きいと言えるでしょう。

カルシウムをとりすぎるとどうなるの?副作用はある?

カルシウムの場合は過剰摂取しつづけると高カルシウム血症になる可能性があります。

高カルシウム血症とは血液中のカルシウム濃度が異常に高くなり、頻尿、便秘、他のミネラルの吸収阻害、筋力の低下、急性腎障害、ひどくなると意識障害などが起こる症状です。

また、カルシウムの過剰摂取によってプラークが発生するタイプの動脈硬化(アテローム性動脈硬化)になりやすくなるという研究もあります。

「動脈硬化予防効果」の項目でも説明しましたが、カルシウム不足=血液中のカルシウム濃度が上昇し、動脈硬化が進んでプラークができやすくなります。

過剰にカルシウムを摂取した場合も血液中のカルシウム濃度が上昇して同じ事が起こるというわけです。

しかし、カルシウムはもともと吸収率が悪いため、余程のことがない限り通常の食事量で過剰摂取になることはありません。

アテローム性動脈硬化についての研究でも、食品でカルシウムを多く取っている場合はむしろ発症リスクが低いことが分かっています。

サプリメントによる高濃度カルシウムは、食品の場合と違って体内に蓄積されやすいのではないかという指摘がされているのです。

参考:エイジングスタイル

むしろ、カルシウム摂取量の減少によって起こる害の方が大きいため、通常の食事では積極的に摂取しましょう。

覚えておきたい!カルシウムを補う時の3つのポイント

カルシウムの吸収率は低いため、むしろ吸収率を高める工夫が必要になります。具体的に見てみましょう。

カルシウムの吸収を阻害する栄養素には気をつけよう

ほうれん草などに含まれるシュウ酸や、穀物・豆類に含まれるフィチン酸、肉に含まれる脂肪はカルシウム吸収を妨げます。

シュウ酸は腎臓でカルシウムと結合してしまい、吸収を阻害するだけでなくシュウ酸カルシウムとなって尿路結石の原因になってしまうのです。

この場合、腎臓で結合するのが問題なので、シュウ酸と同時にカルシウムを摂取し、胃や腸で結合させることで便として排出されます。

また、フィチン酸や脂肪もカルシウムと結合して排出されてしまうため、カルシウムと相性の悪い食品と言えるでしょう。

さらに、リンも血液中に増えるとカルシウムが腸で吸収されるのを阻害します。リンはインスタント食品や加工食品、清涼飲料水など食品添加物として様々な食品に含まれているため、現代人はリンの過剰摂取が問題になっています。

ほかにも飲酒、アルコールなどの習慣もカルシウムの吸収を妨げることが分かっています。

キレート作用の力でカルシウムの吸収率を高める。

キレートと言う言葉をご存じでしょうか。ラテン語で「カニのはさみ」を意味し、吸収されづらい成分を吸収しやすくしたり、有害物質を排出しやすい形に変える働きのことです。

実はカルシウムの吸収を阻害するフィチン酸の働きも、カルシウムを排出しやすい形にするキレート作用の一種です。

もちろん、カルシウムの吸収を高める食品の働きもキレート作用と呼びます。その代表的なものとしてクエン酸が挙げられます。

レモンなどに含まれるクエン酸はカルシウムや鉄などの吸収されづらいミネラルを包み込んで吸収しやすい形に変化させるのです。

この効果はマウスの実験などでも実証されており、飲料メーカーがカルシウムを多く含むレモン飲料を開発するなど注目を集めています。

参考:クエン酸による小腸からのカルシウム吸収促進作用とそのメカニズム

カルシウムの効果を高める栄養素について(マグネシウム・ビタミンK)

カルシウムは単体ではなく、他の栄養素とともに摂取することで効果を高めることができます。

たとえば、カルシウムを骨に吸収させるマグネシウムや腸でカルシウムの吸収を助けるビタミンD、カルシウムを骨に沈着させるビタミンKなどの栄養素と一緒に摂取することで骨への定着率が高められるのです。

また、骨はカルシウムだけでなくマグネシウムによっても形成されており、カルシウム2に対し、マグネシウム1の摂取が理想的であると言われています。

青汁はカルシウムの働きをサポートする成分が豊富

カルシウムを野菜で効率よく摂取したいと思っても、毎日のこととなると大変ですよね。

しかし、青汁ならカルシウム豊富な野菜と吸収率を高める栄養素を配合した次のような商品があります。

えがおの青汁満菜

18種類の栄養価の高い野菜を原材料にし、さらにマグネシウムとビタミンDを配合した「えがおの青汁満菜」はカルシウムの吸収率を高めてくれる青汁です。

ビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養がバランスよく含まれる九州産の大麦若葉を中心に、ポリフェノールなど固有の健康効果を持った栄養素を含むケール、ほうれん草、モロヘイヤなどを使用。もちろん、カルシウムも豊富に含まれています。

これらの野菜を微粉砕加工という方法で喉越しよく飲めるようにしているだけでなく、味にもこだわって抹茶や緑茶を配合しているのです。

コクがあり、まろやかな味の「えがおの青汁満菜」は牛乳やヨーグルトに混ぜるとデザート感覚で食べることができます。

乳製品と相性が良く、一緒に飲むことでカルシウムの吸収率も高められる「えがおの青汁満菜」は、カルシウム不足を補いたい人にぴったりの青汁なのです。

カルシウムは青汁で補おう!カルシウムの健康・美容効果で健康美人に!

体に欠かせないカルシウムですが、はいずれの年代も推奨摂取量に達していません。

カルシウムが不足すると骨の健康が損なわれるだけでなく、高血圧、動脈硬化、コレステロール値上昇、精神不安定といった健康への影響が起こりやすくなります。

そのため、毎日意識してカルシウムを摂取する必要があるのです。

カルシウムといえば牛乳というイメージの人も多いでしょう。しかし、日本人は体質的に牛乳からのカルシウム吸収率が低い人も多いため、野菜での摂取がオススメです。

青汁ならカルシウム豊富な野菜に加えて、カルシウム吸収率を高めるビタミンDやビタミンK、マグネシウムなどがバランスよく手軽に摂取できます。

毎日青汁を飲んで、カルシウムによる健康・美容効果を実感してみてください!

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管理人自己紹介

青葉しずく(アラフォー)

青汁の教科書を運営している管理者であり、日本一青汁に詳しい現役栄養士の青葉しずくです。

青汁は現代人に不足がちな野菜の栄養をしっかり補うことのできる数少ない健康飲料。一人でも多くの人に飲んでもらいたく、日々青汁の研究を続ける毎日です。

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