青汁は放射能汚染の危険性はない?信頼できる青汁を選ぶための方法とは?

青汁は放射能汚染の危険性はない?信頼できる青汁を選ぶための方法とは?

福島県での原発事故以降、食品の放射能汚染に対する社会の意識は高いままです。

青汁も生の野菜から作られる食品なので、汚染の危険性がないとは言い切れません。

そこで重要になるのが食品の放射能検査です。現在日本国内では厚生労働省の指示のもとで、放射能に汚染された食品が流通しないように、厳しい管理体制が敷かれています。

ただし青汁のように加工された食品に関しては、検査義務はありません。

青汁の場合放射能検査は、多くのメーカーが自主的に行っています。放射能に汚染された青汁が市場に出回る確率は、ほとんどないと言っても良いでしょう。

しかし青汁は直接口にするものですから、安全性が高ければ高いほど消費者は安心できます。安全性の向上のために何が行われているのか、各メーカーの取り組みを紹介します。

なぜ放射能汚染が問題なのか?

福島県で起こった原発事故以来、全国4288地点で放射線量が測定され、上記の図やグラフのように公開されています。毎日更新されているので、今現在の各地の放射線量をすぐに確認できます。

各地のデータを見てみると、事故が起こった福島第一原発周辺は、極めて高い数値が出ていて、全体的にはそこから離れるほど数値は下がって行きます。しかし福島県から遠く離れた地域でも、部分的に放射線量が高い場合もあります。

ではあの原発事故で放出された放射線とは何なのでしょうか?また放射線と放射能とはどう違うのでしょうか?

私たちの身体に非常に危険な存在について、最初に確認しておきましょう。

放射能とは?

私たちは「放射能は目に見えないけど怖いもの」という認識を持っています。しかし放射能が一体何なのか、正しく理解できている人は少ないのではないでしょうか。

そこでまず用語の確認からしておきます。私たちにとって脅威になるのは、空気中を飛び回る「放射線」です。放射線にはいくつかの種類があり、物質を突き抜けて進んで行く性質を持っています。

その放射線の放出源になるのが「放射性物質」です。放射性物質はその性質から、常に放射線を放出し続けています。そして放射性物質が持つ、放射線を放出する能力のことを「放射能」と呼びます。

例えば身近にある野菜や果物が、突然放射線を放出し始めることはありません。放射能を帯びるということは、野菜や果物に放射性物質が付着して、その物質が放射線を出すことなのです。

また放射性物質の種類は決まっていて、原子力発電所で扱われるのは、主にウランやプルトニウムで、そこから二次的に生成されるのがヨウ素やストロンチウムなどです。

福島県の原発事故では、これらの物質が非常に広域にわたって放出されたのです。

放射線の危険性

原発事故で放出された放射線は、アルファ線・ガンマ線・中性子腺などですが、これらは基本的にテレビやラジオが受信している電波と同じようなものです。ただし、そのエネルギーが極めて強力なことが問題なのです。

放射線が私たちの身体を通り抜けることを「被曝(ひばく)」と言い、その強度や継続時間によって影響は違ってきます。

それらを3つに分けて説明しておきます。

①急性被曝障害

これは強い放射線を出している放射性物質の、ごく近い場所で大量の放射線を浴びた時に起こります。症状としては出血・やけど・意識障害・白血球の減少などで、最悪の場合死に至ります。

②晩発性被曝障害

極端に強い放射線ではなくても、長時間放射線にさらされ続けたり、人としての被曝許容量を超えたりすると、ガン・白血病・遺伝的障害などが起こる危険性があります。

しかも発症するまでの期間が決まっていないため、例えば被曝後数十年でガンが発症するなど、被曝との因果関係が証明できないことが大きな問題です。

③内部被曝障害

原発事故などで最も身近な影響は、放出された放射性物質が付着した農産物や、それを食べた家畜の肉を食べたりした時に起こる内部被曝です。

この場合それを食べた私たちの体内に、長期的に放射性物質が留まることになるため、身体の中から被曝し続けるという、非常に恐ろしい状況になります。さらに放射性物質は蓄積するので、知らずに食べ続けると危険性は一段と高くなるのです。

こうした放射線の最も恐ろしい点は、そのエネルギーで私たちの細胞を傷つけてしまうことです。その結果ガンが発症したり、DNAが損傷するなどの危険性が増します。

とにかく放射線の被害を防ぐには、自分の身体に近づけないこと以外に方法はありません。

食品は安全なの?

食品は安全なの?

原発事故直後は、特に福島県とその近県を中心に、農産物や畜産物の放射能検査が行われました。それから7年以上の月日が流れた現在は、以前のように広範囲で詳細な検査は行われていません。

それでも国内の食品は安全なのでしょうか?安全性について確かめるためには、放射能検査の現状について知る必要がありそうです。

放射能測定が義務付けられている食品

現在日本国内では、飲料水・牛乳・乳製品・野菜類・穀類・魚介類・肉・卵などに放射能測定が義務付けられています。乳製品を除けば、ほぼ全てが食品の原材料と言えるでしょう。

実際に、放射能測定が義務付けられた食品全てが検査されているかと言えば、実情はちょっと違います。上記の表は現在検査が継続されている食品と、対象になる自治体を表したものの一部です。

検査対象として最も多いのは、野生のキノコや山菜で、17の自治体で検査が継続されています。それに続くのが魚介類などの海産物。

野菜・果物・穀類になると、実質的には福島県だけが検査対象になっています。

原発事故後は、はるかに多くの食品が検査対象になっていましたが、除染活動の進展などによって、年々放射能が検出される食品は減ってきています。

その状態が続いて危険性が無いと判断された食品は、国の判断基準によって検査対象リストから外されるのです。

国が決める放射能の検査方法

検査対象になる食品は、厚生労働省が決める「暫定基準値」によって判断されます。定期的な検査によって、この基準値を上回る食品が見つかると、その食品の出荷~摂取が厳しく制限される仕組みです。

上記の表が現在の暫定基準値です。数値の単位は「ベクレル」ですが、これは放射性物質が放射線を放出する能力(強度)を表しています。日本国内ではこの数値を下回っていれば、食品として流通させることが可能です。

しかし過去に大きな原発事故を経験したウクライナなど、海外の基準値と比較して、日本の基準値は高すぎるという指摘もあります。

実際に行われている放射能検査

ここまでは国の基準で行われる放射能検査について確認してきました。しかし私たち消費者が知りたいのは、実際にはどのように放射能検査が行われているのかということ。

今私たちが口にしている食品が、本当に安全だと言えるのか。ここからは放射能検査の現状について、具体的に紹介しましょう。

上記の表は原発事故のあった福島県の、ほぼ中央部に位置する自治体が発表しているデータです。このように各自治体は現在でも、「モニタリングテスト」と呼ばれる放射能検査を継続して行っています。

この方法では自治体内の各市町村から、まずはランダムに検査地域と対象とを選び出します。その中から毎日数品目ずつ放射能検査を行い、これを順番に継続して行くわけです。

検査を続ける内に、ほとんどの地域をカバーできるため、信頼性はかなり高いと言えるでしょう。

上記の表からも分かる通り、現在このモニタリングテストで、野菜に関しては暫定基準値以上の放射能が検出されることはありません。

自主的な放射能検査

国や自治体主導ではなく、自主的に放射能検査を行う取り組みも続いています。これは農協や法人化された大規模農園などが中心で、場合によっては個人の農園でも定期的に農産物の検査を行っている所があります。

多くの場合公的、または民間の検査機関に依頼して、放射能検査を行うことになります。同じ土地で栽培された作物を定期的に検査していれば、安全に対する信頼性はかなり高まると言えるでしょう。

すべての食品が安全?

すべての食品が安全?

その他にも厚生労働省が主体となって、「マーケットバスケット調査」が行われています。これは国内各地で実際に販売されている食品から、対象をランダムに選んで放射能検査を行う方法です。

実際に口にする状態にまで加工された食品を、幅広く検査することが可能になるので、私たちに直接関わる放射能の影響を調べることができます。現在この調査で基準値以上の放射能が検出された食品はありません。

ではこれだけ多くの機関や地域で、継続的に放射能検査が行われていれば、私たちが毎日口にする食品は全て安全なのでしょうか?

今のところ野生のキノコや山菜を除けば、農畜産物の安全性は保たれていると考えて良いでしょう。

しかしこれだけ大きな原発事故による、その後の長期的な人体への影響は、チェルノブイリ事故以外にはデータが無いため、確かな答えは正直誰にも分かりません。今後の研究結果が待たれるところです。

青汁は大丈夫なの?安全性は?

青汁は大丈夫なの?安全性は?

良く知られている通り、青汁の原材料は野菜がベースです。しかし主原料であるケール・明日葉・大麦若葉などは,放射能検査の対象リストには入っていません。

そのため青汁の原材料や商品は、各メーカーによって自主的に放射能検査が行われている状況です。毎日安心して青汁を飲むためにも、各メーカーの具体的な取り組みを確認しておきましょう。

多くのメーカーが検査を行っている

放射能の測定はデータを出すだけでは意味がありません。その測定結果が国際基準に適合することが証明できないと、安全性の評価としては通用しません。

そのため日本では、「日本適合性認定協会」によって認定された企業や研究機関が、放射能検査事業を行っています。

農産物や青汁などの加工食品も、認定を受けた企業や機関で検査を受けた上で、安全性を確認してから市場に流通しています。

上記の表示のように放射能検査の結果を、積極的にホームページやパッケージでアピールしている青汁メーカーもあります。しかし以前に比べると、どんな食品でもあえて放射能については、表示しない商品が増えています。

ただしそれは現在放射能が検出される食品が極めて限られているためで、決して検査をしていないわけではありません。

青汁の場合でも各メーカーは、自主的に原材料と加工済み商品に対して、放射能検査を実施しています。

青汁の検査方法について

青汁が放射能に汚染されていないかどうかは、原材料の段階で検査をするか、加工して商品化されたものを検査するか、このどちらかを行っていれば問題はありません。

原材料の場合は、通常約1~2kgの試料を使って、その中に基準値以上の放射能が検出されないかどうかを確認します。

放射能の汚染状況は地域によって違いますが、同じ農園(畑)内で汚染に差が出ることはまずあり得ません。

もちろんいくつかの地域で原材料を生産している場合は、それぞれの農園ごとに検査を行うことになります。検査のタイミングとしては、原材料として収穫される時が最も効率的です。

こうして収穫された原材料は、第三者の検査機関で検査を受けたり、メーカーによっては自社工場で検査をしたりして、安全性が確認されます。

原材料の安全性が保証されれば、その後の加工段階で放射能に汚染される可能性はゼロです。

さらに加工が終わった青汁を検査する場合も、基本的には原材料と同様で、規定の量の試料の中に基準値以上の放射能が検出されなければ、安全性には全く問題ありません。

新たに放射性物質が放出されない限り、現時点で原材料や商品から放射能が検出されていなければ、今後も安全性は保たれると考えて良いでしょう。メーカーによる放射能検査は、定期的な安全性の再確認だと言えます。

信頼できる青汁を選ぶには

信頼できる青汁を選ぶには

青汁の安全性について、もっと詳しくチェックしたいという場合は、自分で情報を集めてみることをおすすめします。

その時に参考にしてほしいポイントを、いくつか紹介しておきましょう。

野菜の産地をしっかり確認する

野菜の産地をしっかり確認する

基本的に放射能汚染は、福島第一原発から一定距離離れていれば危険性が少なくなります。そこで、まず青汁の主原料がどの地域で栽培されているのか確認しておきます。

【主な青汁原材料の産地】
  • ケール(鹿児島県・愛媛県・島根県・三重県・和歌山県・岐阜県・長野県・静岡県・北海道)
  • 大麦若葉(佐賀県・大分県)
  • 明日葉(伊豆諸島:八丈島・大島・三宅島)
  • 桑の葉(島根県・大分県・熊本県・沖縄県)
  • クマザサ(北海道・長野県・岩手県・徳島県)
  • 長命草(沖縄県・鹿児島県・香川県)

ただし原発事故で放出された放射能は、当時の風向きなどによって、単純に距離だけで安全性を測ることはできません。

少しでも安全性が高い青汁を飲みたい場合は、北海道や九州~沖縄地方で生産された原材料を使っている商品を選んでください。

ホームページを確認する

ホームページを確認する

放射能検査に関することや、原材料の産地についての情報は、まず各青汁メーカーのホームページで確認してみましょう。商品の品質と安全性にこだわりがあるメーカーであれば、詳しい情報を公開しているはずです。

ホームページは商品紹介のページだけではなく、その青汁を生産~販売している事業者のページまで確認してみてください。

その会社の安全性に対する取り組みが、細かくチェックできる場合があります。

電話またはメールで聞いてみる

電話またはメールで聞いてみる

ホームページで必要な情報が確認できない時には、直接メーカーに電話やメールで問い合わせてみましょう。しっかりとした検査を行っているメーカーであれば、こちらの疑問に適切に応対してくれるはずです。

上記は消費者からの質問に対して、ある青汁メーカーから販売店に届いた放射能検査報告書です。ここまで情報を開示してくれるメーカーなら、商品の安全性を信用しても大丈夫でしょう。

逆に質問に充分答えてくれないメーカーの商品は、選ばなければ良いのです。

青汁 放射能Q&A

青汁 放射能Q&A

最後に1つだけ、青汁の放射能検査に関する疑問にお答えしておきましょう。

外国野菜を使った青汁も検査は行われる?

海外産の原材料を使った青汁でも、信頼できるメーカーであれば放射能検査を行っています。しかし場合によっては、全く原発事故と関係のない国で栽培されているということで、検査を行っていないメーカーもあります。

確かに日本から遠く離れた国であれば、放射能汚染の危険性はほとんどありません。詳しい情報は直接販売店かメーカーに問い合わせてみましょう。

購入前にしっかり検査が行なわれているか確認しよう!

購入前にしっかり検査が行なわれているか確認しよう!

起こしてはならない危険な事故のために、私たちは食品の放射能汚染という現実に直面しました現在時の経過と共に、食品汚染の危険性は減少しつつあります。

しかし青汁のように、健康のために毎日欠かさず飲むものは、農薬や化学物質以外に、放射能検査まで適切に行われた商品から選びたいものです。

現在青汁は商品と原材料と、どちらも放射能検査が義務付けられてはいません。検査はメーカーの自主的な管理に任されているのが現状です。

より安全な青汁を求めるのなら、積極的にメーカーの取り組みに対する情報を集めてください。安心感というものも、健康増進のための大切なポイントの一つですから。

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管理人自己紹介

青葉しずく(アラフォー)

青汁の教科書を運営している管理者であり、日本一青汁に詳しい現役栄養士の青葉しずくです。

青汁は現代人に不足がちな野菜の栄養をしっかり補うことのできる数少ない健康飲料。一人でも多くの人に飲んでもらいたく、日々青汁の研究を続ける毎日です。

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